​Information

喜多研一,東京,東京23区,徒歩,写真展
GROUND RESUME  2018-2022

"GROUND RESUME"とは、「土地の履歴書」を意味する造語である。
「履歴書」は周知の通り一枚の用紙にそのひとの来歴をまとめて提示する書面だ。
そのように、一枚のプリントや写真展会場に東京23区という大都市の時間軸の集積をどこまで立ち現す事ができるかというプロジェクトが本来の意味付けだった。

東京23区内と限定して2017年末あたりから歩き、気になった景観で立ち止まり撮影するという習慣を続けて約5年が経った。気づけば、23区を仮にも一周した事になる。

しかしながら、実際のところ私の撮影行為の原点は、5歳半まで生まれ住んだ蒲田の断片的でぼんやりしたイメージをつなぎ合わせて自らの存在の根幹を探るように歩いて写真におさめる事ではないかと気づき始めている。

それは、かなり個人的な嗜好ではあるが、自らのルーツを解きほぐしたり結合したりする事によって、その副産物として「東京23区」の側面を輪切りにしたり、その根を掘り起こす客観性を持ち始めたりしてはないか。